レオパレスのうわさと言えば、いくつか有名なものがあります。
退去費用が高い!と言うのも、そのひとつ。
これは、本当でしょうか?
レオパレス以外のマンションでも、場合によっては退去費用が発生します。
それより、極端に高いのでしょうか?
今回は、レオパレスの退去費用について調べたので解説します。
では、さっそく説明していきますね。
レオパレス退去時に必要な費用
まず、レオパレス退去時に必要な費用をまとめてみましょう。
なお、賃貸契約の場合を想定しています。
マンスリー契約では、請求される項目が変わってきます。
- 基本清掃費費
- お部屋の間取りに応じて、基本清掃費用が発生します。同一部屋に4年以上入居すると、退室時の基本清掃料金が不要になります。
参考 レオパレス21 Q&A「基本清掃料金はいくらですか?」 - 家賃
- 基本は、退室1か月前までに退室申し込みをする必要があります。1か月に満たない場合は、満たない分の日数相当額が違約金としてかかります。
参考 レオパレス21 Q&A「退室する際、利用料はいつまでかかりますか?」 - 原状回復費(修繕費)
- 借主の故意過失による損耗や破損。標準的な使用と認められない使用によって生じた損耗や破損については、修繕費用を請求されます。
参考 レオパレス21 アパートサービスガイド(26ページに単価表、PDF) - 違約金
- 契約期間開始日から1年以内に退室する場合は、家賃1ヵ月分の違約金が必要です。
参考 レオパレス21「キャンセル・違約金について」 - 更新手数料・年会費
- 更新手数料または年会費の未払いがある場合は、退室時に清算します。
このうち、口コミ掲示板などで話題になっているのが原状回復費です。
これが、レオパレスはボッタクリだと言う・・・。
本当なら、困りますね。
ちなみに、退去時費用は口座引落しかクレジットカード払いになります。
退去日当日に、現金払いも可能です。
レオパレスの現状回復費は高いのか?
さて、レオパレスの原状回復費は高いのでしょうか?
そもそも、本当に口コミみたいなボッタクリがあるのでしょうか?
公式サイトによると、原状回復費の平均は23,000円だそうです。
なお、80.45%が基本清掃料のみで退室しているそうです。
参考 レオパレス21「基本清掃料と退室時の費用について」
これが本当なら、ボッタクリということはないですね。
不当な原状回復費を取られないためには?
借主の故意過失による損耗や破損なら、直す義務があるのはわかります。
では、こんな場合はどうでしょう?
- 入居したときから床に傷が付いていた
- 台風で小石が飛んできて窓が割れた
できれば、こんなケースの修理費は払いたくないですよね。
では、どうすればいいでしょうか?
まず、1に関しては写真に撮って申告しておくべきです。
入居時に、気になるところは全て撮影しておきましょう。
- 撮影のコツ
- 入居時の撮影では、赤色など目立つマスキングテープがあると便利です。
- 傷や汚れを見つけたら、横にテープを貼っておきます。全てのチェックが終わったら撮影して、そのあとテープをはがします。
2に関しては、借家人賠償責任保険で直せるケースがあります。
この保険は、入居の際に加入が必須になっていることが多いです。
いざというときのために、保険内容を知っておくと安心です。
原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
国民生活センターによると・・・。
毎年、1万件を超える原状回復トラブルが発生しているようです。
年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 2015年度 |
---|---|---|---|---|---|
相談件数 | 15,517件 | 14,221件 | 13,921件 | 13,913件 | 14,211件 |
表:国民生活センター「賃貸住宅の敷金、ならびに原状回復トラブル」より
つまり、日本中で退去時に高額請求されて困っている人がいるということです。
レオパレスかどうかに関係なく、安心してはいけないということですね。
これに対抗するために、借主が読んでおくべき資料があります。
その資料は、国土交通省が公表しています。
参考 国交省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
国交省によると、ガイドラインの位置づけは以下のようになっています。
本ガイドラインは、近時の裁判例や取引等の実務を考慮のうえ、原状回復の費用負担のあり方等について、トラブルの未然防止の観点からあくまで現時点において妥当と考えられる一般的な基準をガイドラインとしてとりまとめたものである。
ガイドラインに強制力はありませんが、原状回復の考え方の基準になりつつあります。
レオパレスも、Q&Aで以下のように記載しています。
尚、費用のご負担にあたりましては、国土交通省が取りまとめておりますガイドラインに則り、算出いたしております。
引用:「基本清掃費以外にどのような修繕費用を請求されますか?」より
このガイドラインで覚えておきたいことは・・・。
「原状回復 = 元に戻す」ではないということです。
- ポイント
- ガイドラインでは、モノは時間とともに自然に価値を失っていくので、自然に損耗した価値の回復費用は貸主が払うべきと示しています。
たとえば、ガイドラインの26ページによると・・・。
壁紙は「6年で残存価値1円となるような負担割合を算定する」とあります。
では、6年以上暮らした部屋の壁紙を全面貼り替えするときは?
借主は、1円だけ回復費用負担すればいいということですね。
レオパレスも、ガイドラインに則って回復費用を算出すると明記しています。
まとめ
レオパレスの退去費用(原状回復費用)は、高いというウワサがあります。
しかし、大半は情報が古い、またはデマだと思います。
修繕費の単価は、サービスガイドに書かれています。
また、算出方法は国交省が公表しているガイドラインに則っています。
まずは、自分に過失がない損耗や破損だけ明確に記録しておくことが大切。
そうすれば「他社に比べてボッタクリ?」などと心配する必要はなさそうです。
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